瀬戸内国際芸術祭2016「男木島」
夏会期。
それは暑さとの戦い。。
瀬戸芸詣でも楽じゃない。。。
そんな猛暑の中、今回は男木島に行ってきました。
どうせ歩くならポケストのあるところを周りたいものだ、とか思う昨今ではありますが、そんな義務的なルーチンワークから離れて、ときには島時間を満喫しようじゃないかと…。
ん~、そんなでもないか。
無理ぐり空けた休日の時間なので、スケジューリングはしっかりとせねば。
とはいえ、いつものように男木とセットの女木には行ってません。
そこをね、欲張っちゃうとね、ほら、ほんとルーチンになっちゃうから。
削るところは削る。思い切って。断腸の思いで。
高松港から40分で男木島到着。
今回で3度目なので見慣れた風景にほっとします。
めおん号を降りる乗客たち。
朝一番の便だけど想像以上に大勢が上陸です。
こえびさんたちのミーティングでしょうか。
展示会場もこれからOPENの準備ですから。
まだOPEN前なので外観だけ撮影。
男木路地です。
3年前と変わってないっちゃあ変わってないけど。
少しばかり”匂い”が薄くなった気がしました。
生活臭が消えて観光地の香りがいくぶん増したような。
私有地との境には瓦の看板、移住増によって再開した男木小中学校の畑もアート的です。
それでも、住人が去ったのか蔦に侵略された廃墟?がすぐ隣にあったりするところが、島の現状をよく現しているかな。
前回はまだ休校していた男木小中学校の体育館の壁面を、瀬戸内の空と海の青で彩る作品。
今日はあいにくの曇り空。
ビストロ伊織のベンチで休む猫。
ご自由にお休みくださいと看板が出ているから、そら猫も休むか。
こういった生活に溶け込んだアートがもっと増えたらオモロイね。
「アート作品」という垣根を取っ払ったような、シームレスでボーダーレスで混沌カラフルな世界が来れば楽しいのに。
左手に見えますのが会田誠が命名した「貧乳山」。
立っとるやないか!(シモネタ注意)
豊玉姫神社まで登りました。
なんか3年前と同じコースを辿っているw
オープン前のDream Cafe。
この奥が展示会場。
前回までのカラフルでヒューマンな作品と打って変わってモノクロ世界。
床も壁も天井もグルグルカクカクで、平衡感覚を麻痺させます。
Cafeにはシーグラスを凧糸でぶら下げたオブジェが。
蝉の声にせかされたように晴れてきた空とのマッチングにため息が出ます。
なんとなく切ない気持ちにさせる夏のかけらです。
作品No. 054 男木島 路地壁画プロジェクト wallalley
男木島をアートの島たらしめているのはたぶんこの作品。
これも6年前から恒久展示の作品。
もはやだれも覗いたり呼びかけたりしないか?
古民家の2階に広がる箱庭、サウンドオブジェ。
狭くて濃密で、どこか懐かしい空間こそ瀬戸芸のキモ。
これもまた。
前回、前々回は鑑賞するのに待ち時間があったけど、今回はすんなり。
回転。
空き家で何か動いている!
思いでの品々が、ただもくもくと回っている。
そのモーター音だけが響く。
どこをどう撮っても絵になる。ずるい。
でもこれがまだあって良かった。見たかった。
写真撮影者泣かせの漆の家ブラックは、やはりうまく撮影できず。光を全部反射するから。焦点が定まらない。
漆の家ホワイトは今回パス。(人が多かったので)
新たにレッドとグリーンが仲間入り。
写真ではなんのこっちゃわからんふつーの和室ですが…
足を出すと…わかるかな?
わかんねぇよ!
なにげに結構気に入っているONBAファクトリーCafeで今年もいっぷく。
今日も暑くなってきました。
汗をすーっと引かせるしそジュースとわらびもち。うまい。
朝一でまだ開いていなかった作品。
派手な外観と違って光と影が支配する静寂な空間が広がる。
まじめなのかふざけているのかわからないところが面白いこのグループ展。
前回の原住民伝説も唖然としたが、今回は場所を港近くの旅館に移して、シニカルでアイロニカルでくすっと笑える展示を展開。
こういうのがあるから瀬戸芸詣ではやめられない。
以上、足早に巡った男木島でした。
AM8時高松港初の便で渡って、約4時間。
ほんとはもっとゆっくりじっくり、できれば灯台まで行きたかったけど、この後の予定が…。
ま、後ろ髪引かれるくらいがちょうどよいのかもしれませんね。
すっかり晴れて、島特有のジリジリ陽射しが痛くなってきました。
さあ、高松に戻ろう。
このあとは…どこにいきますか?ポケスト巡り?? → 却下されました…。
(to be continued)
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