振り返りたくないけど振り返るのだ。

新庄・蒜山スーパートレイル2016が10/2に開催されました。
県内初の本格的ロングトレイルレースということで、ネットでの受付が始まるやいなやエントリーして、ミドル25kmに参加しました。(ロングは70km!まだ自信がない…から今回はパス。。)
当日の天気予報は雨。
最近のトレランレースは雨ばっかり。つーか9月から雨の日が多くね?晴れの国なにのにねぇ。
しかーし、なんと、今回は晴れたのです!日曜日の当日だけ雨降らず!
さすがハゲハレ男。の面目躍如。
やったね、これならレインウェア着なくてすむね。
レギュレーション(必要装備)に書いてあったから、わざわざこのレースのためにGORE-TEXを購入したうちのメンバーもいたけど、着たかった?
晴れたのはよかったが、晴れれば気温も上がるってなわけで。午後にはなんと30℃近くまで上昇。雨もいやだが、暑いのもいや。スッキリ晴れた秋晴れのトレイルを、澄み切った秋の風を受けて走る、なんてことをいつも期待していますが、そんなの夢の中の話だね。
気温上昇、湿度上昇。これね、ヤバイです。
どうヤバイかというと…、それはこのあとで出てきます。
かなりヤバくて、新庄村に一泊する寸前までいった。25kmのミドルコースのくせに!?

スタート前に新庄村の村長からあいさつが。
村を挙げて、この日を待ちわびたとのこと。
気合いが入っていますね。ものすごく。というかめちゃくちゃ。ちゅーか、選手以上に。
もう元気すぎw マイクいらないくらいの大声ww
でもありがたいです。元気をいただきました。

ミドル25kmコースはAM9時にスタートです。
雨は降っておりません。山頂は晴れているとの情報も。
さあ、初の大会で初のコース。どんなコースかな?期待が高まります。

最初の山は途中まで砂利道。
水蒸気がうっすら漂って、じっとり肌にはりつきます。
まだまだ元気。

ひと山越えました。
が、なーんか疲れた。
なんでか分かりませんが、少しだけいつもより疲労感があります。
ロードを下って、ロードを登って。
向こうの山に登るのかな?

約9km地点の第1エイド。
クリームパン、バナナうまー!
梅干しの食べて塩分補給。
まだ序盤だから、そんなにエネルギーが枯渇していない。
スポドリを2杯いただいて、これくらいにして先を急ごう。
…と、この判断がで後半後悔することに。。

ここからず~っと登り基調。つーか激しく登り。登りは続くよどこまでも。

山頂は雲の中。。
汗でじっとりまとわりつくショーツが気持ち悪い。
しかし、ブナの木の森を進むコースは、ガレていなくて、ふかふかの黒土で、走りやすい!

走りやすんだけど…。
どうにも身体が重い。
お腹がグルグル鳴り始めた。
次のエイドはまだ?
携帯していたジェルを飲む。
少し復活。
でもすぐにパワーダウン。
次を飲む。
暑い。
フラスクのクエン酸飲料でアミノ酸を流し込む。
塩タブレットを舐める。
もう一本のフラスクの麦茶を含む。
BCAAキャンディ舐める。
ダメだ。
お腹すいた。
エネルギー切れ。。

楽しい下りだよ~ん。
って、ちょっと急じゃね?
思いのほかズルズルじゃないから、思い切って駆け下りたいところだけど、足痛い。
左足首やっぱ痛いわ。
それを庇うからか、右のふくらはぎがつりそう。

ごめんなさい。
もう走れません。
歩いて下ります。
歩いているんだけど、ブレーキを掛けるため太腿全面の筋肉が緊張しっぱなし。
これやばいわ。酷使しすぎてるわ。
でもこの果てしなき激下りを下りきらないとエイドはない。気がする。

第2エイド到着。
ゴールまで残り5km強。
長かった、ここまで。そして辛かった。
お腹が減りすぎて五目おにぎり2ついただきました。
バナナもぶどうもめちゃくちゃうまい!
ごちそうさま。ありがとう。
さて出発…。
って、あれ?動かない。
あれ?走ろうとするとお腹がちゃぷちゃぷして身体が動かない。
もうトレイル激下りはなく、林道&舗装路なのに。
歩くしかない。。
しんどい。走れない。動けない。
無理に走れば、気持ちは前へと進むけど、その反面でいつ歩きに変えようかと弱気の虫が騒ぎ出す。
そのせめぎあい。
ゴールまで1km。
もうすぐそこにゴールがあるのに、ラストスパートかけたいのに、、止まる。
そしてヨロヨロと歩く。

ゴールテープを切ったのは憶えている。

暑くてすぐに日陰をみつけてそこに倒れたのは憶えている。

とにかく暑かった。とにかく身体を冷やしたい。

両太腿が痙攣 → 車椅子 → 診療所 → …

見知らぬ天井。

点滴。

ブザマ。

ゴール後ぶっ倒れて点滴!
足つりの漢方薬をいただいて、それから生理食塩水の点滴。
いやぁ~まいった。
梅干しも食べた、塩タブレットも何個も食べた、水も飲んだ、お腹はちゃぷちゃぷだ。
何がいけなかったのか?

それはよくわかりません。

が、シャツとショーツはびしょ濡れ。
気温は30℃近く。
湿度も80%以上?
暑くてのどが渇いて水を飲む。
汗が出て気化熱により体の温度を下げる。
通常はそう。
だけどこの湿度。
汗は出てもそれが乾かず濡れっぱなし。
でも暑いから身体は水を欲する。
水飲む → 汗出ても乾かない → 水飲む → ちゃぷちゃぷ

首筋とか太い血管に水をかけて冷やせばよかった。(空冷だめなら水冷)

けど今回はやっていない。

これが原因??

振る舞いの芋煮。
美味かった。
倒れてもお腹は減るんだな。生きてる証拠。

いや~惨敗。
なぜこんなことになったのか、いまだによくわかりませんが、ひとつだけ言えることは、

このコースならHOKAにしとけばよかった。

緩んだ黒土からの小石だらけの林道。
今回はonのクラウドベンチャーだったけど、テクニカルなコースでもなく、足を疲弊させる長距離の下りが最後に続くことを考えれば、もっと衝撃を吸収するシューズのほうが良かっただろうね。

って言い訳。

すいません。練習不足です。
ごめんなさいクラウドベンチャー。
今回は使いこなせませんでした。。

コースは美しく、とても走りやすいものでした。
そこを歩いてしまったのが悔やまれる。
来年こそはリベンジしたい。
あんまり無理が効く歳じゃなくなったのかもね。
それならそれで、無理なく笑顔で完走。
したいものです。はい。

ぐったりトボトボ車へと引き上げる我らへっぽこトレイルランチーム。
来年また来ような!

テクニカルで硬い路面なら効果はすこぶる高いであろうクラウドテック搭載、onのクラウドベンチャー。オレの足ではスタート直後の舗装路~林道登りでしかその恩恵にあやかれなかったけど。後半の疲れた足には、ソールが薄くて小石を踏むだけでチクチク傷んだけども。
なんとか前へと進ませてくれた。

rip it up and start again

キラメキは忘れた。 ただ走るだけ。

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del bosque

音楽好き、映画好き、サブカル好きオタク系男子を極めたのちのランニングマン。生息地おもにトレイル。